日本は世界的に見ても、農薬をたくさん使っている国です。実際、どれくらい使われているかご存じですか?今回は残留農薬が多い野菜・果物を紹介したいと思います。
そもそも、なぜそこまでたくさんの農薬を使うのかというと、日本は高温多湿で病虫が発生しやすいためだと言われています。
見た目も気にするから、少しでも虫食いなどがあると出荷できなくなるよ。
幼少期から「虫食いがある野菜は美味しいんだよ」と教えられてきたので、個人的には見た目はそんなに気にしないのですが、やはり日本独特の風習というものも関わっているんだと思います。
残留農薬の多い野菜・果物をランキング形式で発表します。
1.イチゴ
イチゴこそ見た目重視の果物ですよね。スーパーで売られているものを見ても分かる通り、どれも綺麗でつやつや。
表面がでこぼこしているため、そこに農薬が入り込んでしまうのも原因の一つです。
2.ほうれん草
ほうれん草は元々害虫に弱く、農薬や化学肥料をたくさん使わないと育てることが出来ないんです。
そんな繊細な野菜を上回るいちご、やばくない?
3.ネクタリン
日本ではあまり馴染みのない果物かと思いますが、主に福島県や長野県で生産されています。
桃に似ていますが、産毛がないので皮ごと食べられます。
4.リンゴ
リンゴは、農薬を使わずに育てるのが奇跡と言われるほど、たくさんの農薬を使っています。
どの野菜・果物もそうなのですが、皮に栄養がたくさん詰まっているのでそのまま食べたいという方も多いと思います。ですが、農薬がたくさんついているのも皮です。
いくら水で洗っても農薬は簡単に落とせない、難しいところだよね。
5.桃
ほうれん草と同じく害虫に弱く、農薬を使わないと実の中に虫が侵入して、売り物にならなくなってしまいます。ただし桃は、皮を向いて食べればほとんどの農薬を落とすことができます。
農薬が使われた野菜や果物であっても、性質によっては残留農薬の少ないものもあります。
野菜類だとグリーンアスパラ、キャベツ、アボカド、とうもろこし、ナス、たまねぎ、さつまいもなど。これらは硬い皮で覆われていたり、生のまま食べないものであったりと、調理法によっては十分に水洗いすることでほとんど残留農薬がない状態で食べることができます。
果物類だと パイナップル、 パパイヤ、メロン、キウイ、マンゴー、グレープフルーツ、 スイカなどです。野菜と同じで、皮が分厚いものや、皮を向いて食べるものがほとんどです。
有機野菜には手が出しにくいけど、残留農薬が少ない食材を選ぶことによって多少は健康に気を使うことはできます。
流水で洗う
野菜や果物に使用される農薬は水溶性がほとんどで、水で洗うことで溶けて流れます。
しかし、中には水溶性ではない農薬を使用していることもあり、さっと洗うくらいでは除去出来ません。そこで重要なのが流水で30秒以上洗い流すことです。水溶性以外の農薬も水の勢いである程度流れ落ちてくれます。
重曹で洗う
海外では一般的とされている重曹で洗う方法。重曹は炭酸水素ナトリウムというアルカリ性の物質で、これが酸性の農薬を中和してくれます。食用重曹なので、万が一口に入っても大丈夫です。
専用洗剤で洗う
野菜や果物専用の洗剤です。あまり一般的ではありませんが、これが一番綺麗に残留農薬を落とすことが出来ます。ホタテの貝殻などの天然由来の成分を使用した洗剤を選べば安心ですね。
しかし、価格が比較的高いものが多いのが難点です。一度試してみるのはアリかもしれません。
野菜・果物は毎日食べるものですから、それが少しずつでも体内に溜まっていくと思うと少しでも取り入れる量を減らしたいですよね。
まずは流水で洗い流してから、さっと重曹で洗うのがいいと思います。