お酢は体にいい!とよく聞きますが、何がどういいのか、答えられる人は少ないと思います。今回はお酢に着目して、体にどう影響しているのか、お酢のおすすめの摂り方などを紹介していこうと思います。
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お酢には様々な種類がありますが、その中でも共通する成分があります。それが「酢酸」です。酢酸は、酢酸菌という微生物がアルコールを発酵させることで生成されています。
酢酸の他にもアミノ酸やクエン酸、リンゴ酸などが含まれており、これらの酸によってダイエット・健康効果を発揮してくれているんです。
お酢を造る際はまず原材料を蒸し、それらに麹菌と水を加えてアルコール発酵させます。 更に、そこに酢酸菌を加え、酢酸発酵によってアルコールを酢に変化させます。
しかし、スーパーなどで一般的に出回っているお酢のほとんどが、人工的なアルコール添加や発酵助剤を添加して発酵を早められており、更に品質保持目的でろ過や加熱殺菌されています。それらは本来のお酢とはかけ離れたものです。
まず一つ目は、アルコールを添加していないこと。自然のままにアルコールを発酵させているかいないかで、大きく変わります。成分表を見るとアルコールが添加されてるのをよく目にしますが、お酢の造られ方を知っておくことでその意味を深く理解できますよね。
次に、発酵助剤が使用されていないこと。時間をかけて発酵していることが重要になってきます。
三つ目に、加熱殺菌やろ過をされておらず、ミネラルや酵素・酢酸菌が含まれていること。
一つ目のアルコールの添加の有無は成分表で一目で分かりますが、あとの二つはパッケージに書いていない限り分かりにくいかと思います。
ネットで購入するのをおすすめしますが、その際、しっかりと情報開示しているものを選ぶようにしてください。
1.血糖値の上昇を抑える
酢酸は胃の中に糖を留まらせる、つまり胃から腸に食物が排出されるスピードをゆっくりにしてくれる働きがあります。
ゆっくり消化されることで吸収も穏やかになって、血糖値の急上昇も防ぐよ
血糖値が緩やかに上昇することで、脂肪を蓄積するリスクが抑えられます。
ダイエットにお酢が良いとされている大きな理由は、これです。
2.グリコーゲンの回復を助ける
糖質は、筋肉に送られるとグリコーゲンという糖の塊になります。
グリコーゲンは、運動の際に使われるエネルギー源となりますが、筋肉が糖を受け取らないと、肝臓や脂肪細胞に糖が送られてしまいます。
そうすると、中性脂肪に変換されるので、そうならないためにお酢のちからでグリコーゲンが回復しやすい状況をつくり、脂肪の蓄積を抑えます。
3.疲労回復
酢酸は、体内でクエン酸に変化しエネルギー生産を促進させる力があるため、疲労回復に繋がる効果があります。
それだけでなく、糖の代謝によって発生した乳酸を再びエネルギーとして利用する働きも促進してくれます。
4.血圧を下げる
お酢を摂ると、血圧を下げてくれる効果があることがわかっています。
また、1日15mlのお酢を摂ることで、血中総コレステロールを下げる効果があることもわかっています。
お酢って良いこと尽くしだね
色々とうれしい効果のあるお酢ですが、そのまま飲むのは少しきついですよね。
一番手っとり早いのは、ずばり炭酸水で割ることです。
大さじ1のお酢を炭酸水で割って飲んでください。醸造酢に果実を加えただけのものもあるので、「果実酢」と表記のあるものだと、ジュース感覚で飲めておすすめです。
酸っぱいのが苦手な方は、はちみつを少量入れると飲みやすくなりますよ!
お酢は体にうれしい効果がたくさんあることが分かりました。1日大さじ1のお酢を摂取することから始めてみるのもいいのではないでしょうか。
お水や炭酸水で割っても抵抗感がある方は料理に少し足してみるとか、野菜を茹でるときにお湯にお酢を入れてみるとか、工夫一つで少量でも摂取することはできると思います!